「伝統木造建築を読み解く」を読む

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村田健一著「伝統木造建築を読み解く」を読みました。
伝統木造寺院建築の構造に興味のある人にお勧めです。
伝統建築の構造を理解するのに、読み解くという言葉が、本当にぴったりだと思います。
例えば、屋根面を支える部材に垂木(タルキ)がありますが、伝統建築では、地垂木(ジダルキ)、飛檐垂木
(ヒエンダルキ)、化粧垂木、野垂木(ノダルキ)など様々な垂木があります。

地垂木および飛檐垂木を読み解くと、まず木材の長さには限界があり、今も昔もおよそ10mということです。
隅木の長さを最長の10mとすると、垂木の最長の長さは、10÷√2=7mになります。
実際、法隆寺金堂の初重の垂木は7mで軒の出は4.4mです。
ご存知のように、法隆寺金堂の軒先は、垂れて補強が行われています。
法隆寺以降の唐招提寺金堂では、やはり垂木の長さは7mですが、地垂木の出は3.5mとして、軒先の撓みを
小さくしています。
この短くなった地垂木の出に、飛檐垂木を付けることで、軒の出はやはり4.4mとしているそうです。

美意識と木構造と雨対策の攻めぎあいでしょうか?
化粧垂木と野垂木の読み解きも、伝統建築の本質!を教えてくれます。

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