登録文化財申請  絵様を比べる

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坂出市にある正蓮寺の一連の建物の登録文化財申請を、グループで行っています。
私の担当は、山門と鐘楼と経堂です。
山門は一連の建物の中で一番古いと言われていますが、建築年代がわかる資料は残されていません。
大学の先生によると、水引虹梁の絵様から、17世紀末から18世紀初めの元禄前後と推測されるそうです。
先日、文化庁の担当官の現地確認があった時、その根拠を求められました。
さすがに、先生の助言ではダメなようです。

では、どうするかと言うと、近隣の同年代に建てられた建物の絵様と比較するということです。
絵様は、宗派などの違いはなく、時代によってだいたい似ているそうです。
ということで、近隣にある白峯寺へ行って来ました。

白峯寺は国の重要文化財で、すべての建物の建立年代が分かっています。
写真は、上が正蓮寺の山門の絵様、中が白峯寺にある頓証寺殿勅額門、下は白峯寺の本坊御成門の
絵様です。
頓証寺殿勅額門は1680年に、本坊御成門は1724年に建立されています。

正蓮寺の特徴は、渦の先の玉が小さく幅が同じということで、私の目では、よく似ていると思いますが、
渦の先の玉が白峯寺のは少し大きいように思います。
いかがでしょうか?
後日、先生に確認してもらおうと思います。

あらから1ヶ月後、正蓮寺の庫裏でお茶を飲みながら、先生に写真を確認してもらいました。
すると、1724年に建立された本坊御成門の絵様に類似しているということです。
その時、一緒にお茶を飲んでいた前の住職が、現本堂が建て替えられる前の本堂が、シロアリの被害に
会って、建立後100年で今の本堂に建て替えられた旨の記録を思い出されました。
計算してみると、前の本堂が建立されたのは、18世紀初めということになります。
ということは、山門もほぼ同じ時期に建立されたと考えると、絵様から推測される年代とピッタリ一致します。
謎が解けました!




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