福山城湯殿の耐震性

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福山城の耐震診断結果が福山市から発表されました。
福山城は、その大部分が戦災で焼失しており、昭和41年に天守閣、月見櫓、湯殿が再建され、昭和48年に
鏡櫓が再建されました。
天守閣は鉄骨鉄筋コンクリート造、月見櫓と鏡櫓は鉄筋コンクリート造、湯殿は木造です。
熊本地震の熊本城の被災をうけて、今後の活用を検討する上で、耐震診断が実施されました。
このたび、伝統的構法で建てられた湯殿の耐震診断を担当させて頂きました。

診断結果は、いずれの建物も震度6強以上の地震に対して、倒壊の危険性が高く、耐震補強が必要と
なっています。
私が診断した湯殿に関して言えば、伝統的構法だから耐震性が低かったわけではありません。
主な原因と考えられるのは、地盤が揺れやすいこと(第2種地盤)、屋根が土葺き本瓦で非常に重いこと、
土壁や貫などの耐震要素が少ないことです。
たぶん、昭和40年代は土壁も貫も有効な耐震要素であると認識されていなかったと思います。
この建物は、当時耐震要素と認められていた筋かいもないので、耐震性は軽視というか、無視されていた
のかもしれません!?

補強に関しては、城壁からオーバーハングしている特殊性を考慮することと、この建物は今のところ文化財
ではないので、屋根をチタン瓦などの軽い屋根にすることが、耐震的には一番良いと思います。

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