『耐震木造技術の近現代史』を読む

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西澤英和 著「耐震木造技術の近現代史」を読みました。
400ページあまりの大部ですが、歴史の視点から木構造や伝統構法を読み解く面白さがあると思います。
それに加えて、図面も豊富で、構造の細部にわたって読み解くことができます。

明治維新以降、和風木造と洋風木造の融合が試行錯誤で行われていたことがわかります。
ただ現在の状況が、これらの試行錯誤の上に成り立っているわけではなく、戦争という最悪の人災により
試行錯誤がリセットされ、仮設住宅のための建築基準法が制定されたと、読み解くことができます。

戦後の仮設住宅が進化して現代木造住宅へ至るわけですが、もし戦争がなければ、和風木造と洋風木造が
融合して、今とは違った住宅構造が生まれていたかもしれません。

あとがきにあるように、「日本の優れた伝統木造の技術体系を現世代で絶やすことなく、一層発展させるために
今我々がなすべきことは多い。・・・」、と思います。

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