JMA神戸とJR鷹取駅の強震動記録

伝診協のHPのコラムに、ある診断員の方から、「なぜE‐ディフェンスの実験でJMA神戸の地震波が使用され、
JR鷹取駅の地震波が使用されないか?」、という疑問が書かれていました。
興味があって調べてみると、阪神淡路大震災では、どちらも気象庁の震度階では震度7ですが、
全壊率は、JMA神戸付近がわずか3.2%で、JR鷹取駅付近ではなんと!60%を上回っていたそうです。
地震力の大きさにして、1.5~2倍は違います。
このあたりのことは、筑波大学システム情報工学研究科 地震防災 構造動力学研究室のHPに詳しく
書かれています。http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~sakai/jsd.htm

このHPによると、この2つの強震動記録の違いは、周期1~2秒の地震波の分量の違いによるとのことです。
すなはち、JR鷹取波のほうが、周期1~2秒の地震波が多く含まれ、この周期の地震波によって、建築物は
倒壊します。
そして、いくら1秒以下の周期の地震波が多く含まれていても、建築物にはほとんど影響ないとのことです。
新発見です!
東日本大震災で、建築物の被害が意外と少なかった理由は、この1~2秒の周期の地震波が少なかった
からだだそうです。

それから、調べてみると、E-ディフェンスでも、JR鷹取波の実験も行われているようです。
情報としてあまり公開されていないようですが、JMA神戸波では大丈夫でも、JR鷹取波では倒壊したという
ブログの記事がありました。

今まで、地震の卓越周期と建物の固有周期が一致することで、共振により倒壊すると思い込んでいたのが、
正確でないことが分かりました。
JR鷹取波を基準にすると、限界耐力計算の場合、ざっくり言って、等価周期が3秒弱位になっても、
安全限界変形角以上でなければ、ということになると、このままでは成り立ち難いと思います。

JR鷹取波は、極稀地震以上の巨大地震と理解して、安全限界の上にくる指標で評価する必要があると
思います。


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